ロンドンに向かう機内で読んだ梨木香歩さんの著書『ぐるりのこと』に、SevenSistersのことが書かれていた。梨木さんのお話の中には、あの石灰岩でできた脆い岸壁に座って瞑想する人物が登場してくる。僕が出会ったのは、その岸壁の先っぽに腰かけるロシア人3人組。「別に全然平気よ」と誘われたけど、僕は2メートルが限界。「私たちが生まれた町には海がないの」。 その日出会った人たちは、「明日は雨だね。今日が最後の夏の日になるよ。」というのが挨拶代わり。その通り、翌日からはすっかり肌寒い秋の日になった。
(Sevensisters, England. 2012.09.22.)

(Hayama, Kanagawa, Japan. 2012.09.15.)

(graffiti by kids. Linz, Austria. 2012.09.03.)
