(Hiratsuka, from "indian summer" )
2010.05.14 (Fri) Travelogue #34 "Imperfect"
(Taylor Deupree, Artist. Shibuya, Tokyo. 2010.05. )
「デジタル技術を使って、間違いのない完全なものを確実に誰かに伝えたいと考える人が確かに多いと思います。多くのブランドは、定義やバイブルを持っていて、パーフェクトに創り上げたメッセージを間違いなく伝えようとする。広告は、美しいモデルをパーフェストにつくりあげて、フォトショップで綺麗に加工して、パーフェストに見せることに躍起になっている。でもそれは全くリアルなものではありません。むしろアンリアルなものです。パーフェストなものはリアルじゃないのです。本当に美は自分では創りだせないものです。自然でありとてもオーガニックなものです。例えば、森の中にある木々や葉は、インパーフェクト(不完全)なものであり、そこにはアクシデントもノイズも含まれます。そしてそれ故に、リアルで、リッチなのです。私は自分で見つけだしたナチュラルで、インパーフェストで、それ故にリッチなものを、コンピュータを使って、クリアに完璧に取り込み創作活動に活かします。そのためにデジタル機材を使います。」
*NYCベースの音楽レーベル『12K』を主宰するアーティストのTaylor Deupreeにインタヴュー。原稿は雑誌『広告』次回号に掲載されます。
2010.05.02 (Sun) 浜の映画館
第1回逗子海岸映画祭「浜の映画館」へ。
今夜の上映作品は「サヨナラCOLOR」(竹中直人監督作品)。映画館で見逃した作品だったけど、逗子海岸が舞台になったりしていて、また手作りの暖かさがある作品でとてもこの場に相応しい作品だったと思った。とても気持ちが和みました。
上映前に竹中さんのアコースティックライブで「サヨナラCOLOR」も聴けたのは嬉しかったな。(サントラヴァージョンは本当に素敵なアレンジ。NHKで以前オンエアした永積さん&清志郎さんヴァージョンはちゃんと保存してます。)
それと、明日が清志郎さんの命日だということを竹中さんがMCでおっしゃっていてはっとした。早いなあ、本当に。竹中さんはRCの「いいことばかりはありゃしない」を唄ってくれた。ふざけたジョークで語ってはいても、とても大切な友人だったんだということが痛い程良く分かった。
それにしても、逗子海岸映画祭「浜の映画館」。手作りで、そして愛情をとても感じる素敵な夜だった。遠くのことよりも、とても近くにあることを大切にする。手に届く範囲の中にこそ、出来ることは、やるべきことは沢山ある。何事であれ、僕もそうでありたいと思いました。素晴らしい夜を本当に有り難うございました。