京都に来ています。
三条河原町のARTZONEでのオープニングパーティー。
今回作品を出品している小山泰介さん、塩田正幸さん、ジョン・ハートさんら写真家の方々は、前回の大阪CASOでの写真展でもご一緒していたのですが、実はお会いするのは今夜が初めて。
全員で記念撮影したのだが、その写真は来月東京の写真ギャラリーPUNCTUMが発行するフリーペーパーに掲載される予定。写真家の小浜はるみさんによる鷲尾和彦インタヴューも併せて掲載されます。
PS
ところで、今日の夕方JR京都駅に着いたときに、もしかしてハタミ前イラン大統領ではないかと思われる姿を見かけたのだが、さっきネットで調べたらやはり今日本に来日していることが分かった。京都駅の雑踏の中、明らかに周りとは異質な存在感を感じたので、もしやと思ったがやはりその通りだった。一国の指導者であった人というのはこういうものかと存在そのものが表していた。瞬間的に、ポートレートを撮りたいと感じた。
わが国では、最近ではマスコミが既に次期首相を決め付けたかのような報道を一斉に行っていて、マジにそれで大丈夫かいなと思うのだが、現首相も、次期の候補の方々も正直あまり写真に撮りたいという衝動を感じる人ではないな。
2006.08.22 (Tue) 花火
甥っ子と花火。
海にも行ってないのに夏も終るのだなあ、と一人でしみじみ。
今週金曜日は、久々に京都に出掛けます。
ARTZONEで『The Exposed展』のオープニングパーティー。
京都の知人にも会ってきます。
2006.08.18 (Fri) 益子へ
あいかわらず執筆は続いていますが、その合間を縫って、先日栃木の益子まで撮影に出掛けてきました。STARNETで開催中の『リビングワールドの仕事展』の撮影です。
この展覧会は、「世界を再発見するメディアづくり」をテーマに、博物館や美術館の展示物、商品開発、空間デザインやグラフィックデザインなどを手掛けているデザインチーム『リビングワールド』の作品展なのですが、本当に素晴らしいアイデアばかりです。
僕自身、とても楽しみながら、3日間写真を撮っていました。
撮影の最終日、少し時間が出来たので、車で30kmほど北上し、那珂川沿いの馬頭温泉で立ち寄り湯、そして川沿いの梁(ヤナ)で鮎の塩焼きを頂きました。
益子は初めての場所だったのですが、とても居心地の良く、今年の夏は近くの海にすら出掛けていなかったので、久々に鋭気を養ったという感じです。
STARNETでの『リビングワールドの仕事展』 は今月24日(木)まで開催中です。何より行けば分かるのですが、本当に素晴らしく、心地良い気持ちになれるイベントなので、ぜひお薦めします。
2006.08.16 (Wed) 星野道夫写真展『星のような物語』
星野道夫写真展『星のような物語』(銀座松屋)の最終日に行ってきました。
僕が星野さんの写真を最初に知ったのは、たしか『ナヌークの贈り物』という本だったと思います。まだあの頃、僕は全く写真にも興味を持っていませんでした。何故、あの本を手にしたのだろう。そのことももう覚えていないのですが、今思えば、あの本との出会いがあって本当に幸運だったと感じています。
星野さんがお亡くなりになって今年で10回忌。とても早い気がします。
写真はいつまでも被写体と写真家の体温や眼差しを生々しく伝え続けてくれます。ただただ、すごいなあって、まるで隣で見ている子ども達と同じように、僕は感極まりながら、200点余りも展示されていた写真の1点1点を眺めることしか出来ませんでした。
「ぼくが子どもの頃に、頭を悩ませていたのは、北海道のクマの存在である。
自分が日々、町の中で暮らしている同じ瞬間に北海道でクマが生きている。
そいつは今、どこかの山を登りながら、大きな倒木を乗り越えようとしているかもしれない。
そんなことを考え始めると、不思議で不思議でならないのである。
そしてその不思議さは、自分の存在が消えてしまうとさらに不思議なのだ。
つまり、クマと出会うのではなく、その風景を天空から見ている自分を考えることで、
人間のいない世界に流れる自然の気配を想像する不思議さである。
その頃は言葉には出来なかったが、それはすべてのものに平等に同じ時が流れている不思議さだった。」(星野道夫『最後の楽園』より)
星野さんは多くの著書の中で、少しずつ言い回しを変えながら、いつもこの話をされています。
そして、僕はこの言葉が見事に星野さんの写真が何なのかを言い表している気がします。
星野さんの写真はアラスカの動物たちや自然を写しだしながらも、それが動物の生態をドキュメント(捕獲)することだけには終っていない。僕達の現実と地続きに存在している自然、そして同時に僕達の現実を照射する対象としての自然の姿を捉えているように思います。
星野さんは、世界に対する愛しみや虚さを強く表現すると同時に、強烈な批評性を自分自身にも突きつけ続けている。そんな静かで厳しい格闘を、星野さんは一人で黙々とアラスカの地で続けて来られた人だったのではないだろうか、僕にはそんな風に思えてなりません。
それ故、星野さんの存在やその写真、言葉は、いつまでも強く僕を勇気づけてくれるのです。
この写真展はこれから全国を巡回するそうです。
出来ればどこかでもう一度観てみたいと思っています。
2006.08.10 (Thu) 京都で写真展です。
京都での写真展が決まりました。
今年の5月に行った大阪・海岸ギャラリーCASOでの『The Exposed』の続編です。
今回は、4人の写真家の方々とご一緒します。
8月25日(金)のオープニングレセプションパーティーでは、ヤマタカEYEさん(Boredoms)、ジョン・ハートさんによるイベントも開催されます。
詳しくは【news】をご覧下さい。
京都近郊にお住いの方はぜひ!!
ところで、前回の日記で書いたBGMのうち、どうもKings Of Convenienceにはまってしまったようだ。そもそもは「極東ホテル」で知り合ったシンガポール人の少年が好きだって話してくれたことがきっかけだった。
まるでBen Wattの『North Marine Drive』みたいな楽曲。堪らなく好きだ。Ben Wattは英国。Kings Of Convenienceはノルウェーのアーティスト。こういう曲を聞くたびに確かに初めて欧州を旅したことを思い出す。パリで泊まった安宿の匂い。(何故かホテルのTVに地下鉄日比谷駅の様子が映しだされていた。帰国後それがオームが起したテロだと知った。) その後訪れたロンドン、そしてブライトンビーチ。 既に10年以上も経っていることに改めて気付き、我ながら時間が経つ早さに驚いてしまう。
音楽というのは、聞くたびに時間の流れなど無視して一気に過去に遡ってしまう強引さを持っている。その強引さに身を任せることはとても心地良い。一気に時間も空間も飛んでしまうことが出来る。人間、左脳よりは右脳的に生きた方が絶対に幸福だと思うのだ。
ということで、Kings Of Convenienceは超ヘビーローテーション。今月末のオーストリア、ドイツへの旅にも多分持っていくのだろうな。
2006.08.04 (Fri) BGM
あいかわらず延々と執筆中。
というわけで、今日はそんな執筆中のBGMを挙げてみよう。
Lotus "Germination"
蓮実重臣 "蓮実重臣の音楽"
The Little Willes "The Little Willes"
Thom Yorke "The Eraser"
Death Cab For Cutie "Something about Airlpanes"
Death Cab For Cutie "Transatlanticism"
Death Cab For Cutie "Plans"
Nigel B.Swifte "Pale Yellow Moon"
Kings Of Convenience "Quiet is the new loud"
Kings Of Convenience "Riot On An Empty Street"
UR "Galaxy 2 Galaxy"
Nightmares On Wax "In a space outta sound"
DJ Krush "Stepping Stones"
Burt Bacharach "Sweet Melodies"
Kenny Rankin "The Best Of Kenny Kankin"
とりあえず、ここのところCDプレイヤーで流していたのはざっとそんなところだった。
しかし、この数日は殆どKings Of Convenienceの延々リピート。ご存知の方はこのところの僕の心境も察しがついてしまうだろう。
Krushさんを聞くのは夜中にもうひと頑張りテンションを上げていくとき。
あとはヘトヘトである。
8月末にオーストリアのウィーン、リンツと、ベルリンに行くことになったのだが、それまでにはなんとか執筆を終らせたい。(というか終らせないとマズイ!)