大みそか、湘南台の農家で買ってきた林檎でアップルパイをつくる。
車を飛ばして家族のもとへ。好評でよかった。それにみんなで食べるとやっぱり美味い。
2008年は「食あたり」がひどかった。
まだまだ目を養えていない未熟さを痛感した。
本当に良い「素材」だけを見極められるように。
そしてこれまで以上に丁寧な仕事をすること。
当り前の「おいしさ」がつくれるように。
それが2009年の抱負だ。
2008.12.14 (Sun) travelogue #10
親友が運営している三軒茶屋のギャラリー『世田谷233』で忘年会。シャンパン買って駆け付ける。祝6周年、おめでとう。君が頑張ってるから、僕も頑張れる。いつもありがとう。
いい感じで酔っ払って、いくつも駅を乗り過ごし、引き返し、やっとのことでいつもの極東の宿にチェックイン。2年前に撮影したイタリア人に再会。素敵なガールフレンドを連れてまた日本に戻ってきた、ウェルカム・バック。彼が持参したThe Verveの新譜を聞きながらロビーで暫し一緒に踊る。ニューカレドニアから来たロマの親子、深夜にチェックインして早朝にはもう居なくなっていた。纏っていた衣服と同じ、風のような旅人たち。
ロシア生まれの韓国人女性は東京で職探し。札幌で働いていた自動車メーカーから契約を打ち切られたらしい。今晩は他にも仕事探しの外国人に何組か出会った。そういえば今朝の朝刊に彼らと同じように雇用契約を打ち切られたという外国人労働者たちがデモを起こしているという記事が掲載されていた。日本人もいまは大変なんだけどと、ふと見ると、その記事の下には、MBAを獲るからとジャガーとミニスカートで大学に通っている某芸能人のことを書いた週刊誌の見出し。彼女が探しているのは何だろう?
小雨に降られながら三ノ輪から地下鉄で清澄白河へ。
東京都現代美術館で『ネオ・トロピカリア展』。美術館を出たら雨が上がっていた。濡れた銀杏の葉に敷き詰められた路地を横切り、清澄公園で夕暮れ待ち。遠くにかすかに虹が見えた気がした。
今日もみんなフローティング。
(Kiyosumishirakawa, Tokyo, 2008.12.14.)