I am looking outside, looking summer has come.....,
Clouds move so fast just over trees.
I took some photos from the roof of my house,
and made this one minutes sildeshow.
2009.07.29 (Wed) ROCK, ROCK, ROCK.
ロックミュージシャンの川村カオリさんが亡くなった。今日の夕方そのニュースをネットで知って呆然とした。
今ではなくなってしまったけど、僕は恵比寿にあったMILKってクラブで兄貴分のカズさんと一緒にロックDJを6年くらいやっていて、最初カオリちゃんはお客さんとして来ていたんだけど、そのうち僕らと一緒にDJをやるようになった。
彼女は、ロックミュージックが心底好きで、とても真直ぐで、本当に気持ちのいい人だった。僕とカズさんはそんな彼女の姿を見るのが好きだったし、一緒にDJをやっていて本当に楽しかった。このDJチームはやがて『696(RockRock)』って名前がついて、カオリちゃんと彼女の友人、坂田かよちゃんがメインDJとなって、そこにBJCの中村達也さんたちも参加することになって、どんどん大きなロックDJイベントになっていった。そうやって何年か、僕は本当に楽しい時間を一緒に過ごすことが出来た。
最後に会ったのはもう3年近く前になってしまうだろうか。その時、「今度またポートレートを撮ろうよ」って話していたのに、僕は「また会える時には会えるだろうな」って思っていて、こんな風になるとは全くも予想もしていなかった。勿論、闘病中のことは知っていたし、気になって時々ブログを見にいっていた。でももう会えなくなるとは全く想像したこともなかった。だからショックで堪らない。
1枚だけ、DJの合間に撮影したポートレートがある。
カオリちゃんはその写真を物凄く気に入ってくれていて、雑誌の取材の時に、大切な1枚って紹介してくれたりしていたそうだ。「ワシオ君が撮ってくれた写真には、本当の私が写っているんだよね」って言ってくれたことが、まだ駆け出しの頃の僕にはどんなに嬉しいコトバだったことか。
彼女が少し前のブログに載せていたタゴールの詩をここでも紹介したい。
この詩を読んだ時、彼女がこの詩をどんな気持ちで読んでいるのかと思うと胸が詰まった。そして病に真直ぐに向かおうとする川村カオリという人間の強さを感じて震えた。
近い場所に居たことがあるから言うんじゃなくて、本当に彼女はロックアーティストだったと思う。その存在の強さは、今でも、そしてこれからも僕の中に確かに存在し続けると思う。
何もできないし、できるわけもないし、何も言葉もでてこないけれど、ただただ本当に有り難う。心から感謝しています。ありがとう。それだけ伝えさせて下さい。
-------------------------------------------------------------
危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。
痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。
人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。
不安と怖れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。
成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気づけますように。
-------------------------------------------------------------
(Kaori Kawamura,Tokyo. 1998.)
2009.07.18 (Sat) 音楽が満たしてくれる
最近はなんだか多忙で、日記も更新できないままだったけれど、ようやく今週末あたりからもとのペースに戻れそうな予感。忙しい合間は、ただ音楽を聴くくらいしか出来ないのだけど、忙しいという割には随分と素敵な音楽体験をすることが出来た。かなり幸運なことだと思う。
まず、7月4日(土)の佐野元春&COYOTEバンド@赤坂BLITZ。深沢元昭さん(元プレイグス, Mellow Head)、小松シゲルさん(Nona Reeves)、高桑圭さん(Great3)といういずれも僕の好きなバンドのアーティストばかりがバックを固めた新バンドでのライブ。今月末のZEPP東京のツアーファイナルにも行くので、感想はその時に。
佐野さんのライブの後、COYOTEバンドのギタリストを務めている深沢さんのユニット、Mellow Headの最新アルバム『Daydream weaver』を聴いたのだけど、これが本当に素敵なアルバムだった。この2週間ほど、ずっと仕事をしながらこのアルバムを延々とリピート。プレイグスも大好きなバンドで、当時3ピースのロックバンドというと、Blankey Jet Cityが人気だったし実際僕も大好きだけど、でも深沢さんのプレイグスの方によりシンパシーを感じていた。新しいユニット、Mellow Headも琴線を思いっきり掴まれた。永遠の少年、とてもかっこいいと思う。
で、先週末は、東京ドームで行われたサイモン&ガーファンクル来日公演を観に行ってきた。当時大好きで聴いていたという母を連れての親孝行。
幼い頃、彼らのNYCセントラルパークでの再結成公演を見たことが物凄く記憶に残っていて、それ以来、既に70年代に解散してしまった彼らのレコードを遡って聴き続けてきたのだけど、改めて彼らのソングライティングの素晴らしさに感動。これまでに数えきれない程のライブを見て来たけれど、その中でも指折りの一夜になると思う。都会を歩くスピードとリズム。ふとよぎる不安や葛藤に足を止め、通りで見つけたささやかな風景に心を揺らす。彼らの音楽が永遠なのはきっとそんなイメージが永遠に心に刺さるから。アンコールに選んだ曲が、『The Boxer』、『Leaves That Are Green』だったことに驚いた。この選曲に彼らの最後の再結成という意味合いが象徴されている気する。
I am leaving, I am leaving,
but the fighter still remains
Yes he still remains
(『The Boxer』)
それから今日の夜、やっとCDショップに行くことができたので、前から気になっていたアルバムを数点購入。ハナレグミの『あいのわ』、Derek Trucks Bandの『Already Free』、高木正勝『Tai Rei Tei Rio 』。ハナレグミを聴きながら家の中で踊り、Derek Trucksのギターに打ちのめされ、高木正勝に懐かしい未来への想いを馳せる。それにしてもDerek Trucksのギターは本当に凄い。
さて、写真集の制作もやっと進むべき方向性が見えようとしている。
まだまだ先はあるけれど、今年中にはかたちに出来ると思う。
2009.07.02 (Thu) Summer Has Come !!
人間には2つの欲求がある。
ひとつは「根をはる欲求」。もうひとつは「翼を持つ欲求」。
それは相矛盾する欲求だ。
しかしそれが同時に成立する地平がひとつだけある。
それは自然とともに生きて行く世界。
そこでは人は根をはることの安らぎと、宇宙の果てまで飛んで行く翼を、想像力を手にする。
そしてこの二つを行き来する存在を、インディオの世界では「戦士」と呼ぶらしい。これは、ある社会学者の受け売りなんだけれど、とってもいい話だと思う。
ということで、自然が噎せ返るような暑い息を吐き、逞しい生命力を迸る夏が来た。
(海開き。夏を待ちかねた子供達がビーチを駆ける。)
(レモンの木を買って来た。隣ではすくすくとトマトが育っている。)
(梅酒をつける。いよいよ夏が始まる。)