2010.01.28 (Thu)  新しい旅の写真に向かって

今週日曜日、青山ブックセンター本店にて、写真評論家の大竹昭子さん、「風の旅人」編集長の佐伯剛さんとご一緒に、「新しい旅の写真とは」というテーマでお話をさせて頂きます。
『極東ホテル』のスライドショーも上映します。
トークイベントの内容に関しては、先日、大竹さん、佐伯さんとともに、「往復書簡」的なやりとりを少しだけさせて頂きました。これは下打ち合わせではなく、あくまでも互いの中に抱えているテーマの断片を投げ合うような感じ。その中に溢れるキーワードに、また新たな刺激を頂くとともに、僕自身日曜日が本当に楽しみになってきました。
今、僕達に必要な「旅」とは、「写真」とはなんだろうか。精一杯考え、話したいと思います。ぜひ、お越し下さい!

鷲尾和彦写真集「極東ホテル」刊行記念スライドショー&トークショー
『新しい”旅”の写真とは』

鷲尾和彦(写真家)×佐伯剛(「風の旅人」編集長)×大竹昭子(写真評論家)
日時:2010年1月31日(日)18:30~20:30 (18:00開場)
会場:青山ブックセンター本店
(03-5485-5511)
入場料:500円
ご予約&お問い合わせ: 青山ブックセンター本店



2010.01.25 (Mon)  書店巡り

週末、亡き祖母の一回忌のために兵庫の実家に帰省した。その前後に大阪、神戸、京都の書店を10軒ほど訪問させていただいた。出版の後は、著者の手からは一切離れ、本そのものが自由に旅をするように人の手に渡っていけば素敵だなとは思う。しかし、写真集を巡る環境は大変厳しいものもあり、なかなかそんな風にも言ってはいられないのが正直なところだ。
そして、そもそもそれ以前に、自分自身の中にある衝動に駆り立てられてただただ撮影したに過ぎない作品を、受け留めてくださった方々には、著者として出来る限り足を運び、例え僅かな時間でも直接の肉声で、改めてこの作品集をお届けしたいという気持ちを僕は強く持っている。もしも著者の痕跡が少しでもあることで、その書店で店員と顧客との出会いの機会が広がるのであれば、とも思う。
果たして、今回大阪、神戸、京都の書店を巡る中で、本当に掛け替えのない、そしてこれからもずっと続いていくであろう大切な出会いを頂くことが出来た。
僕たちはコトバの世界に生きている。写真もひとつのコトバだ。コトバは世界を捉える方法論であり、そのコトバが集まり蓄積された書店は、宝箱のようなものだと思う。そして書店員の方々はその宝を守り、そして宝を育て、宝をひとりひとりに届けていく掛け替えのない仕事なのだということを、今回の出会いを通して改めて痛感した。
僕の写真集を受け留めていただいたある書店員の方からは、「この白紙のページに、自分自身のポートレートを貼ったり、旅の記憶を書き留めたりしてみたいです」と、本当に嬉しい言葉をお伺いした。この本がそうして多くの人たちとの出会いの中で、それぞれに受け留められ、それぞれの旅を共にしながら育っていけばいいなと思う。
この場をお借りして、改めて貴重なお時間を頂戴した皆さまに心よりの感謝をお伝えします。
有難うございました。
またお会いできる機会を心から楽しみにしています。

追伸。
大阪心斎橋にある書店アセンスのウェブサイトに、先日訪問した際にディレクターの金子さんとお話した内容が掲載されています。金子さん、有難うございました。
『アセンス書店日記』
 
 



2010.01.07 (Thu)  出版記念写真展のご案内

鷲尾和彦 写真展『極東ホテル』
会期: 2010年2月6日(土)〜 2月27日(土)12:00 〜 20:00
会場:AKAAKA(清澄白河)
オープニングレセプション: 2010年2月6日(土)18:00 〜 20:00
トークイベント: 2010年2月20日(土)18:00 〜 20:00
        (詳細は赤々舎ウェブサイトにて後日ご案内いたします)
*CLOSE:月曜日
*日曜日、祝祭日は作家が在廊いたします

鷲尾和彦 写真集 『極東ホテル』(赤々舎)発売中。



2010.01.03 (Sun)  travelogue #30 "New Year, New Day"

『極東ホテル』というシリーズは5年近い撮影期間だったのだが、全て1台のカメラ、1台のレンズという最小限の道具で撮影をしてきた。昨年末この写真集が出たとき、このカメラが不調を訴え、今は修理工場でオーバーホールの最中。(有難う、しばらく休んでください。)
この宿に出会ったのも、被写体に出会うのも、テーマを見つけるのも、このカメラに出会ったのも(実際このカメラでないと撮影できていなかったと思う)すべては偶然でしかない。僕はつくづく偶然性に生かされていると思う。

あけましておめでとうございます。
どうか今年も幸運な出会いがありますように。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


(Before Sunset, Kamakura, 2010.01.)



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