2006.07.31 (Mon)  夏祭り

写真展開催前から取り掛かっていた執筆作業に追われ、毎日部屋に缶詰状態となっている。
先日の花火大会もぐっと我慢したし、梅雨明けの先週末の土日も海に行けなかった。
この先、お盆前までに海に行ける目処は全く立っていない。お盆を過ぎたら海に入るもんじゃないしなあと、やや凹んでいる。
そんな中、地元の神社の夏祭りにだけは行かないわけにはいかず、夕暮れすぎに出掛けていった。夏祭りといっても町内会の寄付で行っている、とても小さなもの。焼きそばも綿菓子も金魚すくいもカキ氷もどれも町内会人たちが手作りでやっている。焼きそばは200円、その他はどれも100円。大きな杉の木に囲まれた小さな境内の雰囲気はいつの季節も心地良いのだが、夏祭りの夜は更に素晴らしい。
杉の木に見守られるように、境内を子供たちがわいわい楽しく騒いでいる姿にほっとしてしまった。子供の元気な姿はやっぱりなにものにも換えがたいものだ。僕も僅かばかりを寄付していたのだが、それと引き換えにもらえるくじ引き券で、今年は「ササニシキ2kg」が当たった!
ちょっとその夜は嬉しい気持ちになって、200円の焼きそばを買って帰ったのだった。

さて。
執筆の方はというと、今日も相変わらず机に向かっているのだが、なかなか遅々として進まない。「遅々として進まない」ってよく小説のあとがきなんかに書いてある言葉だが、正直その感覚をはじめて実感した。今年の夏は、あの夏祭りの思い出だけかな、と思いつつ、キッチンのテーブルの上に置いている「ササニシキ2kg」をじっと見るのだった。



2006.07.17 (Mon)  撮影再開

写真展が終了した。
蒸し暑い日々が続く中、わざわざ足をお運び頂いた皆様方に感謝いたします。
準備に何ヶ月もかかるわりには、開催期間が一週間というのは短いものだな、と思ったりもしたが、良く考えると、料理だって同じで、仕込みや調理の時間のわりには食す時間などほんの数分、あるいは一瞬というもの。ダラダラと続けばいいってもんでもないわけだ。
土曜日、終了間際になって駆け込んできてくれた何組もの方、また短い開催中に何度も通っていただいた方。その方々のことを思うと、今回も写真展をやって良かったなと感じる。
期間中は、何度も繰り返し自分の写真と対峙することになるわけで、こうした時間をもてることはとっても大変貴重だ。写真展終了後はまた改めて撮影を再開するし、また次のテーマ(テーマというよりは、もっと衝動的、直感的な何か、なのだが)も自然に沸いて出てくる。
写真展は次の旅に向けての準備なのだな、と改めて痛感した。
今回の『フォトドキュメンタリーNIPPON』というプロジェクトは、最終的に写真集というかたちでまとめられ発表される。写真集は11月に発売予定。また新しい発見や出会いがあるのかもしれない。その時はぜひ書店で手にとってみて頂きたい。



2006.07.13 (Thu)  宝物

忌野清志郎さんが喉頭癌で入院されたらしい。
とてもショックだ。
清志郎さんの声は、歌は、大げさではなく僕は日本の宝物のひとつだと思っている。
いつだったか、フジロックフェスティバル、あの時夜の山間に響いた彼の声は本当に素晴らしかった。たった1曲だけで、その場の熱が5度くらいは上がったし、密度もぎゅっと濃くなった。
本当に凄かった。本当に凄かった。
その時、他に沢山のアーティストのライブを見たけれど、今思い起こすと、あの清志郎さんの一曲がまっさきに浮かんでしまう。

「何事も人生経験と考え、この新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います。またいつか会いましょう。夢を忘れずに!」

自身のホームページに清志郎さんが直筆のメッセージを寄せている。

新しいブルース。
もっともっとブルースを聴きたい。
僕には何も出来ないけれど、清志郎さんの歌が再び聴けるように。
ただそう祈っている。



2006.07.11 (Tue)  写真展、はじまりました。

昨日から写真展が始まりました。
夕方からのオープニングパーティーには本当に沢山の人に来ていただきました。
心から、感謝しています。どうも有難うございます。

2次会を新橋の居酒屋でやっていた時、アーティスト/イラストレーターの高橋信雅君から「鷲尾さん、なんか話せばよかったのに」と言われました。一人ひとりの方と話していて、すっかり忘れてしまっていました。

新しいシリーズもやりたいと思っていますし、構想中ですし、実はテーマはあったりするのですが、この「極東ホテル」通いはずっとこれからも続けていきたいと思います。どんな人に会い、どんな旅になるのか、僕自身もとても楽しみにしています。皆さんも楽しみにしていてください。

言い忘れた挨拶を記しておきます。

PS
昨日の初日は間に合わなかったのですが、今日から、こちらに、写真研究者の鳥原学さんとの対談がアップしています。写真展の会場でも配られる予定です。



2006.07.09 (Sun)  明日から写真展

土曜日の夕方から、銀座ガーディアン・ガーデンにて写真展の設営。
夕方5時頃から始まって、終了したのは夜11時前だった。
今回プリントは3種類の大きさを使っているのだが、どれも自宅暗室では対応できないサイズなので、代官山のイーストウエストさんに引き伸ばしていただいた。担当の半田さんも昨日は設営に駆けつけて頂き遅くまでお手伝い頂いた。心より感謝いたします。
さて、いよいよ明日10日(月)から写真展が始まります。
夕方6時からはオープニングパーティーも行います。
展示もばっちりなので、ぜひ沢山の人に観ていただきたいと思います。



2006.07.06 (Thu)  郵便小包

東京・京橋にあるフォト・ギャラリーPUNCTUMが『PUNCTUM TIMES』という新聞を創刊したのだけど、その創刊号に先日の大阪CASOでの『THE EXPOSED』展のレポートが載っている。僕は参加写真家の一人として質問(「あなたにとって、写真とは何ですか?」って、厄介な質問)に答えているのだが、どこかで見かけたら手にとってみてください。

と、日記を書いていたら、郵便小包が届いた。
先日、埼玉の古本屋さんに注文していた、柳沢信さんの『北陸紀行』という写真集(「現代日本写真全集11/集英社/昭和56年初版)。開けて驚いたのだが、全くの新品だった。注文カードもついたままだし、月報(柳沢さんと桑原甲子雄さんとの対談)までついている。何かの理由で1冊くらい未開封があるかもしれないけれど、こんな写真集を誰も開けずにいたということに驚いたわけだ。
ずっと見ていたら仕事どころじゃなくなるので、いったん書棚に置いておこう。
さて、身が引き締まったところで、仕事再開。



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